悲しくても前へ

ありのままに、気ままに。
中学生時代のいじめがきっかけで、拒食症に。
更に、アスペルガー症候群だと判明。
どうにかこうにかして、現在、夢を叶えるため奔走中。
主に、気持ちの変化や、大事な人たちのこと、夢のこと、そして亡くなった親友(動物)について。

親友

私の親友についてお話します。
彼は人間ではなく、動物です。
何の種類なのかは、今は伏せさせていただきます。
彼は、年を取っていて、人間で言えば、おじいちゃんです。
ちょっとビビりで、天然で、とっても優しいおじいちゃん。
約3年前に別のところからやって来た彼は、当時はとても臆病でした。
物音がする度にビクビクしていて、時に、彼にしか分からないような何かに驚いていました。
余りにも過剰にビクビクしているので、獣医さんを呼びました。
生まれつきなのか、眼球が少し出ていて、脳内圧が高いかもしれない、と言われました。
そのせいで、敏感なのかもしれないと。
私は怖くなりましたが、彼は慣れない場所もあって、もっと怖かったでしょう。
心配しているうちに、彼が自分と重なりました。
環境の変化に弱い私は、進学やクラス替えの度にオロオロしています。
日程が急に変更になることや、時間割が変わることすら苦手です。
彼にとっては違う事かもしれません。もっと重大だったかもしれない。
ですが、私は彼に特別なものを感じました。
一緒にいたい。
その日から、一緒にい続けました。
声をかけてみたり、撫でたり。お世話をしたり、おやつをあげたり。
凄いことなんか何にも出来なくて、本当にちょっとしたことをしただけです。
ビックリされたり、裏目に出たりもしました。
そんな日は、ショックで泣きました。
周囲に相談しながら、少しずつコミュニケーションを取るようにしていくと、徐々に、恐る恐るですが、慣れてきたようでした。
それから、私と彼は、相棒であり、親友であり、家族のようになりました。
こう書くと、私が彼を救ったように思われるかもしれませんが、違います。
彼が、私を救ってくれたのです。

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